国語辞典ナイト12「国語辞典はゲームだ」に登壇しました
- フジワラカイ
- 2020年2月2日
- 読了時間: 2分
更新日:9月13日
「国語辞典ナイト」は渋谷カルチャーカルチャーで開催されている、知的なのに笑いが止まらない“辞書エンタメトークイベント”です。国語辞典の面白さが存分に味わえます。
発起人の西村まさゆき氏、国語辞典編纂者の飯間浩明氏、レクシコグラファー見坊行徳氏
辞書コレクター稲川智樹氏がレギュラーメンバー
ピグフォン フジワラカイが辞書とゲームの親和性について語りました。
辞書の宇宙を感じてほしい
アナログゲームと辞書というのは親和性がある。
辞書というのは世界だなと思う。世界をコトバに言い表したもの。
それがページの中に畳み込まれている。
あまりにありすぎて、どこに何があるのか分からないくらいのカオスが入っている。
それは世の中と同じではないのか。
みんな辞書は持っているけど、その中を宇宙をつぶさに観察することはないけれどゲームを通じて辞書の宇宙を感じてほしい。
意識の中に浮かんだコトバは辿り着ける→辞書でアクセスできる。
ところが、そのように辿り着けるコトバは全体の極わずかではないか。
三省堂国語辞典にも8万4千ものコトバがあるが、なかなか辿り着けない。
ふつうに辞書を調べるだけでは辿り着けないところにもゲームを通じてその世界へ行ける。
五角形の図のように1つのコトバが見つかると、ここから芋づる式に見つかるものがある。
例えば、類義語・対義語は1つのコトバから派生して自分が思い浮かばないコトバに行ける。同音異義語にも同じく広げられる。

それから掲載位置も面白い。
ふつう「あいうえお順」に並べて成り立っているが、そこに偶然に隣り合ったものや上下のコトバにも特別な意味を持った状態が生まれることもある。
「辞書でないとない偶然性」こういうものを珍スポットや名所にしてゲームで伝えたい、連れて行きたいと思う。



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